物語作りのヒント

物語も人物も逆転につぐ逆転

 事件の連続で、読み手を飽きさせないでも書きましたが、逆転が続けば続くほど、読者は面白く感じます。

物語の逆転

 物語の逆転でいえば、展開を替えることで面白みが生まれます。
 最初からハッピーエンドが分かっている話は、そんなに面白くありません。正義が必ず勝つという物語ではなく、絶対に勝てない、そんな相手に挑み、状況や力関係が逆転するから読み応えがあるのです。
 また、正義だと思っていたものが実は真逆であった、このような心情の逆転も同様です。読み手が強く思えば思うほど(読み手に信じさせるほど)、逆転が面白くなるのです。好きな人が女ではなく男だった、このような逆転も、読み手が「間違いなく女だ」と信じさせるように書くことが大切です。

第一印象から逆転

 物語だけではなく、人物も「逆転」が面白くなる鍵です。
 純情な人物が実は犯罪者だった、犯罪者顔なのに実は気が小さいなど、物語が進むにつれ、第一印象と真逆になっていく(あるいはある瞬間に真逆に変わる)のが面白いのです。
 ただし、「芯のない人物」は、読み手が混乱します。読者が読み直したとき、あるいは読み進めながらも「最初から確かにこのキャラクターは、こんなことを言っていた(こんな行動をとっていた)」と、ハッとさせるような逆転のさせ方をしなければ、ただの後付け設定にしかなりません。上の例でいえば、「優しくしていたのは犯罪を犯しても周りに擁護してもらうため」「顔が怖いから誰も寄り付かないから、余計に気が小さくなっていった」など、真逆になるにしても読者が納得できる理由が必要なのです。

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