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「偶然」を深く知ることで、ご都合主義がなくなる

2013/07/08

必然」と「偶然」には明確な違いがあることは誰しも理解されていると思います。
 この中で、特に「偶然」を掘り下げることで、ご都合主義を回避できます。

「必然」と「偶然」の違いを、改めて確認する

必然」とは、物語の前半に「フラグ」や「伏線」があって、それに基づいて「事件」が起きるのです。「努力が実る」話などは、この「必然」に当たります。
偶然」とはこれとは違い、「神のみぞ知る事件」です。石に転んだり、宝くじにあたったり、パンをくわえた少女とぶつかったりするのはこの「偶然」です。

「偶然」は物語に乗せればすべて「必然」

 しがない学生が宝くじに当たって人生が変わる。この宝くじに当たることは「偶然」でも、物語としては「必然」になるのです。

「偶然」には2つある

偶然」は2つあります。
「完璧」な偶然と、用意することができる偶然です。
「完璧」な偶然は「雷が落ちる」「宝くじに当たる」など、本当に「神のみぞ知る」偶然です。物語としては「必然」になってしまいますが、それでも「神」しか知り得ません
 これとは別に、用意することができる偶然があります。例えば、「石に転ぶ」偶然の場合、「元々運動神経が悪い」「前を見て歩けってよく言われる」など、「偶然」が起こる前に伏線を張ることができる場合があります。

ご都合主義にならないためには

偶然」は物語には大切な要素です。なんでもかんでも思った通り、「必然」と物語が進むのであれば、それは現実でも構わないのです(もちろん、現実も必然が多いわけではありませんが)。
 ですが、偶然ばかりが続くと、それは単なる「ご都合主義」です。これを回避するには上記の例の後者のように、「伏線」を張っておくと、緩和できます。
 例えば、石を拾って魔法少女になる。普通は石なんか拾わない、と読者に思われてしまえば、読者はのめり込むことはできません。ですが、元々転びやすいということを伏線で張っておけば、「そういうことだったのか」と思わせることができるのです。

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